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ミステリー・サスペンス・ハードボイルド5
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ミステリー・サスペンス・ハードボイルド5
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ミステリー・サスペンス・ハードボイルド5
加納朋子
香納諒一
鎌田敏夫
菊地秀行
貴志祐介
北川歩実
北村薫
北森鴻
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インディゴの夜 チョコレートビースト (ミステリ・フロンティア)


加藤実秋
¥ 1,575 通常24時間以内に発送
★★★★

インディゴの夜 チョコレー...
『インディゴの夜』の続編。4本の短篇が収録されている。 今回も話題が新鮮で面白い。特にタトゥーの話など、裏側の世界が開陳されており、興味深かった。 ホストの世界も相変わらずの魅力。キャラクターが個性豊かに描かれており、それぞれに人間味もあり、はまりこんでしまう。 一方で、ミステリとしての限界も感じる。これはちょっとなあ、という結末や犯人が目立つ。ホストクラブという新味も薄れつつあり、このままでは行き詰まってしまうのではないか。 キャラクターや、ポップな裏社会の描き方は上手いだけに、ジャンルを変えれば爆発的な成功を収めるかも知れない。インディゴの夜が面白かったので、続編も読みました。 なぎさママの飼い犬まりん(43万円)の誘拐劇が印象的でした。 晶と一緒にクラブを経営している塩谷さんのこともちょっと好きになりました。 今度は憂夜さんが主役の話が読みたいな。タイトルでも分かる通り、『インディゴの夜』の続編。 前作でも同様の感想を抱いたのだけれども、やっぱり晶とその周囲の面々とのやりとりが楽しい。水商売、そしてその中でも邪道と呼ばれる連中で、見た目やら何やらはそんな偏見通りかも知...

心霊探偵・八雲 赤い瞳は知っている


神永学
¥ 1,050 通常24時間以内に発送
★★★★

心霊探偵・八雲 赤い瞳は知...
非常に残念です なによりミステリーというにはあまりに無理矢理すぎる 説明の面倒くさいところはすべて霊頼みで、とってつけたような設定ばかり ヒロイン(?)の双子の姉の登場も突然すぎるし それまでいっさいそんな描写がなかったのにいきなり重要なキーワードがでてきたり そしてどんなどんでん返しがあるのかと期待してみればあっさり裏切られる どのキャラクターにも感情移入するころができず、本当にひどい内容でがっかりしました ミステリーが好きだという方にははっきり言って向いてないと思います 小説でよかった。きっと絵にされると、怖くて読めないんじゃないかと。 想像で補っているからこそ、この本のよさがわかる。 幽霊とかって、絵にしづらそうだしねー。 内容はどれも短編ですらすら読めます。気づいたらどんどん読んでて。 面白いとおもいますけど…。ちょっと漫画チックな内容でして、 あと少し、奥が深い小説だったらなぁと思います。 この世界感たまりません。 主人公の八雲の左目は 人には見えないものが見える・・・ 魂からの叫びをうけ、 主人公の八雲が 事件を解決していく物語! 人には見えないものが 見える孤独...

HEARTBEAT (ミステリ・フロンティア)


小路幸也
¥ 1,575 通常24時間以内に発送
★★★★★

HEARTBEAT (ミス...
「10年後に会おう」 原之井はヤオとの約束を果たすためアメリカから舞い戻った。底知れぬ悲しみの記憶とともに。 伝えられなかった想い。愛する者の死と絶望。復讐と赦し。純粋なる愛のちから。許されざる愛。さまざまな想いがつまっている。 本書では10年前の約束を果たそうとする原之井のお話と、幽霊騒動におびえる少年ユーリのお話が平行して進んでいく。繋がっていく二つのお話。原之井の「心音を聞き分ける」能力が幽霊騒動解決の鍵となるのか・・・びっくりです。最大のミステリーは思わぬところにあります。僕はあの映画を思い出しました。これ以上は言えませんが・・・ 本作で、純粋なる愛の鼓動を感じてください。委員長・原之井は、高校の同級生・ヤオが10年たって自分の納得する生活を送っていたら、彼女に一億円を渡すという約束をする。しかしその約束の日委員長が帰郷すると、彼女は失踪していた。 いっぽう、大金持ちの小学生・ユーリの家で死んだはずの母親の幽霊が現れるという事件が起きる。この一見無関係なはずの2つの事件が交錯し、物語が展開する。 「ハートビート」っていう言葉は知らなかったんだけど、意味深で切ない言葉で...

カタコンベ


神山裕右
¥ 1,680 通常3〜5週間以内に発送
★★★

カタコンベ
私は高得点でした。 引っかかる点は多々あるのはわかります。 特にミステリーを読み込んでいる人ほどそうでしょうね。 多分、この作者は映画よりもゲーム理論を小説にあてはめたような気がします。 文章も受賞が決定してから、相当書き直したのがわかります。 ひょっとしたら、編集者が直接手をいれた部分もあった? でも、乱歩賞受賞作としては、かなり異質で挑戦的。 細かい部分に目をつぶれば、かなり楽しめる作品です。江戸川乱歩賞受賞作。期待しました。残念でした。 舞台はいつ水没するかわからない洞窟内。閉じ込められた一行の中に、秘められた思いを持っている者たちがいて・・・。魅力的な設定です。でも、閉じ込められているのに、なぜか閉塞感も水没するまでのタイムリミットが近づいてくるドキドキ感も全くなし。 大体最初から登場人物の区別が困難なほど、人物が描かれていません。なんだかまだ草稿段階の本を読んでいるみたい。もっと何とかなるストーリー素材だったのに残念。ケイビング(洞窟探検)という素材は新鮮だが、その内容は、過去に 傷を持つ男がウジウジするという、乱歩賞ではお馴染みの展開である。 まるで乱歩賞の応募規定になっ...

ギャングスター・レッスン


垣根涼介
¥ 1,785 通常24時間以内に発送
★★★

ギャングスター・レッスン
ヒートアイランド後のアキの成長ぶりを見られたのはよかったのだが、ヒートアイランド、サウダージに比べると物足りなかった。事故を起こしたやくざに修理代を請求する場面も、一方的にやくざをのしてしまったため盛り上がりに欠けた。アキが早く一人前になることを信じて次回作に期待したい。ヒートアイランドの続きです。 しかし・・・装丁(笑 それはさておき、ヒートアイランドで、犯罪プロ(笑 にスカウトされた、 アキ君の犯罪プロとしての修行です。 データベースでは、「過酷」と書かれてますが、 過酷と言うよりお笑い? いや、これを読んで笑う私の神経がおかしいのか?とも思いつつも、 引き続き、突っ込みどころ満載で、 おもいきり楽しませていただきました。 正直なところ、文章はそんなに上手ではないのですよ。 でも、それを凌駕してあまりある、ストーリーテーラー? とにかく、深刻でないのがいいです。 読むとさっぱりします♪ 前作「ヒートアイランド」の続編。 「ヒートアイランド」巻末の約束どおりの1年後に仲間になったアキを,2人の犯罪プロが育て上げ,初めての実戦に繰り出すまでの物語。 前作が好...

賢者はベンチで思索する


近藤史恵
¥ 1,785 通常3〜5週間以内に発送
★★★★

賢者はベンチで思索する
学校を卒業してから、思うように就職できず、ファミレスでアルバイトをする主人公。表向きは浪人生、実際はひきこもりに近い生活をする弟。主人公が働くファミレスで日常の大半をぼーと過ごすおじいさん。 主人公のまわりでは、衝撃的だけど、犯罪として裁くことができないような事件が起きる。 なにもかも、どこか身に覚えのあるはなしでした。おじいさんの正体は衝撃的でしたが…。 21才の主人公は希望の会社に就職できずアルバイト中弟は二浪中家族と同居しているが両親の心配な思いが重荷で、自分も不安が混在そんな主人公久理子にベンチであう時だけ賢者になる不思議な老人国枝さん久理子のバイト先ファミレスではもたもたのおじいさんになる国枝さんでも公園では賢者なのだ久理子が悩み困っている問題を解決してしまう自分が定まらない21才の女の子が、社会へ向けて自分の足を踏み出すまでの間、年齢が大きく離れた老人と友人になり、自分の本音を語れたことで本当の自分が見えるようになる。そこにミステリーがからむので読み易いと思う「いつだって悪意はすれちがうほど側にいる」ファミレスで働く、21歳の久里子、そしてファミレスでいつも同じ席に座る国...

ぶぶ漬け伝説の謎 裏京都ミステリー (裏京都ミステリー)


北森鴻
¥ 1,470 通常24時間以内に発送
★★★★★

ぶぶ漬け伝説の謎 裏京都ミ...
う〜ん、鬼子母神とか、シリアス系のあるまじろ君の(本業がらみの)話がなかったのがちょっと残念でしたが、読んでいてほのぼの、そして、あのぶぶ漬け伝説はやっぱりガセなのか・・・ってちょっとがっかり。そしてそのがっかりを上回る、京都の美味しい話でいっぱいです。きつねうどんも、関東とは全然違うんだな〜。しかも、表現が上手で、味が伝わってくるみたい!さすが北森さんです。 菅浩江さんの「鬼女の都」と読み比べてみるともっと面白いと思います。あっちは文学中心のシリアス系。 あ、そういえば「親不孝通りディテクティブ」のテッキは確か京都にいっちゃったんだよね?もしかしたらどこかで出てきたかも!もういっかい読んでみよーっと(北森さん作品には、けっこう登場人物がリンクするものがありますよね。それも楽しみ)。

出口のない部屋 (ミステリ・フロンティア)


岸田るり子
¥ 1,575 通常24時間以内に発送
★★★★★

出口のない部屋 (ミステリ...
はじめてこの作家さんの本を読みました。 話のなかでの小説部分の挿入のように入っている話は 小説なのか現実なのか分からなくて、戸惑いましたが、 その小説部分の話に込められたヒントと現実部分に込められた ヒントによって謎が解き明かされていくと、なるほどと納得 させられました。 登場人物の周囲に対する考え方や気持ちの捉え方、さらに それぞれの心情の食い違いが、すごくよく書けていると思いました。 最後に話がつながるところでは、殺人を犯した人物の 心理にゾクっとさせられました。 出口のない部屋という小説のなかで、出口のない部屋に閉じ込められる3人。この部屋に集められた原因を探ろうと、それぞれ自分がどういう人間かということを他の2人に語るのだが、その語っている内容と、小説の著者が描き出すぞれぞれ3人の、違いの大きさに表面的にはみえない人間の怖さを感じました。 さらに、この物語のおおもとになっている、著者が関わった事件の原因が、子供のころ自分も実際に感じずにはいられないことだったので、逆にそれが怖かったです。作中作のミステリー。 女流作家から「出口のない部屋」という原稿を、編集者は受け取ります...

魔界都市 <新宿> 【完全版】 (ソノラマノベルス)


菊地秀行
¥ 1,050¥ 205
★★★★★

魔界都市 <新宿&g...
本書からは【魔界都市・新宿】の霊的本質の産声が聞こえてくる。その声は過去に書店で【魔界都市】を手に取り読み耽った方、そうでない方、これから読む方にも聞こるだろう。【新宿】は知っているのだ…魔界都市・新宿向きの人達を。さぁ、本書を目にした方々。レジに向いましょう。さぁ早く。そうすればあなたは既に魔界都市の住人だ。‥と堅苦しいのはここ迄。本書は菊地秀行先生のソースである。世にも美しいせんべい屋さんは登場しないが魅力的なキャラが元気に魔界を闊歩している。白くないDr.メフィストが見れるのは本書だけ。【新宿】初の敵達も魅力的。さぁ、初々しい【新宿】を堪能しましょう。著者のデビュー作である「魔界都市新宿」と、その続編の「魔宮バビロン」の合本。 最近の著者の作品同様の迫力を、十二分に楽しめる。 新宿は魔界と化してしまったが、物語は、歌舞伎町、中央公園、早稲田大学など、 実在の新宿が舞台となっており、不思議な感覚におちいる。 十六夜京也の立ち回りの鋭さには目を見張るが、 要所で登場する、ドクター・メフィストがニヒルだ。 後に大活躍する事になるドクター・メフィストの、 デビュー時のキャラクター...

密室の鎮魂歌(レクイエム)


岸田るり子
¥ 1,785 通常24時間以内に発送
★★★★

密室の鎮魂歌(レクイエム)
一年ほど前に読んだので、細部は忘れてしまいましたが、面白かったです。 魅力的な謎、存在感のある登場人物、読みやすくて丁寧な文章と完成度が高かったです。2作目を待っています。 手品というのは、「なんだ。そんなことだったのか」と思わせる単純明快なタネがあるからこそ、すごいのだと思う。密室ミステリも同じだ。だが、昨今の密室ミステリはトリックがだんだんと複雑化してきている。数が増えれば、複雑化するのはやむを得ない。しかし、だからこそ単純明解な密室トリックへの想いが募るのだ。 本書は、そんな書評子の気持ちに部分的には応えてくれるあるものの、密室のなぞが解けたときの充足感もそれほどでもなく、全体的には消化不良気味であった。ただ、軸となる刺青の謎や動機では惹きつけられる部分があっただけに、ほかの完成度の低い密室事件は余分だった気がする。 これは本格ミステリではないですね。サスペンス小説です。途中の各章ごとに登場する密室事件がつまらない。おそらく作者としては、「幾つもの密室事件を経て最終的に辿り着いたのは……!」という構成をもくろんでいたのだろうが、「密室」をここまで前面に押し出す必然性がまった...

ニッポン硬貨の謎


北村薫
¥ 1,785 通常24時間以内に発送
★★★★

ニッポン硬貨の謎
クイーンについて詳しい人にはとっても面白く読める小説だと思います。 それほど詳しくない私にとっては、期待値があまりに高かったために正直がっかりという展開でした。「ミステリー小説」としてはがっかりですが、クイーンファンにとっては作家論、作品論としても読めるので、これほど楽しい小説はないと思います。1970年代後半、来日したエラリー・クイーン(探偵であり作家の虚構人物の方)が解決した事件について記された未発表原稿が発見され、それを北村薫氏が翻訳したという体裁。 本格というのはダブルミーニング。本格ミステリの草分けの一人であるエラリー・クイーンの国名シリーズを扱うということで、ジャンルとしての本格。そして、未発表原稿という体裁のパステイーシュの王道な手法をとりつつ、実にクイーンスタイルを踏襲し、クイーン論まで展開してしまうという、ファンノベルのスタイルとしても本格派なのである。 脚注のお遊び(これは、作中で展開するクイーン論にも呼応している)や、文体の模倣...初めて日本を訪れた外国人目線のズレや、作品が固まるまでに派生してしまった事実誤認の表現が、脚注のツッコミともあいまって、実...

乱賞作家 黒の謎


桐野夏生 鳴海章
¥ 1,890¥ 30
★★

乱賞作家 黒の謎
後半の作品ほど面白くなっていく、というのが率直な感想です。しかし、残念ながらどの作品もミステリーとしては物足りず、やや幻想的な趣向の作品や、ミステリーと言えるかどうか怪しい作品もあるので、各々の作者に興味のある方でなければ、退屈する可能性があります。この作品集だけ読むと、特に乱歩賞作家達という印象を受けることは出来ないですし、逆に、黒の謎というタイトルから受ける印象ほど、謎というほどの謎はありません。厳しいようですが、企画コンセプトのみが先行している感じを受けました。桐野夏生が収録されていなければ恐らく読みませんでしたが、やはり抜群の筆力であることは判ります。

加賀金沢殺人事件 (ジョイ・ノベルス)


木谷恭介
¥ 880 通常24時間以内に発送

加賀金沢殺人事件 (ジョイ...
・・・

グーテンベルクの黄昏 (創元クライム・クラブ)


後藤均
¥ 2,100 通常24時間以内に発送

グーテンベルクの黄昏 (創...
・・・

ザ・カジノ


黒野十一
¥ 1,470 通常24時間以内に発送
★★★

ザ・カジノ
バカラのルールひとつとってもbankerの動作の記述に誤りがあるなど、内容の精緻さ、正確さに大きく欠ける。図版も説明力に乏しいものばかりで、ルールを知りたい向きには激しくお薦めできない。 また著者の主観によって叙述されている事項も多々見受けられ、とても“知的”とは言い難い。カジノについて世界で最後進国とも言える日本では当然ながらカジノに関する本も少なく、そのような状況の中でカジノについて1冊で包括的に知るには現時点では最適な本と言える。但し、著者はどうやらヨーロッパのカジノが主戦場で、アメリカ、特にラスベガスの現状については詳しくないようで、ごく一部で見聞きした内容だけで書いている部分が見受けられる。たとえば149ページで「カジノではトイレに行くとチップを取られる」とあるが、ラスベガスではごく一部のカジノにトイレでタオルを渡してくれる人がいるが、大半のカジノでは当然ながらチップは取られません。アジアのカジノも同様です。あと肝心のゲームの紹介の部分では、配当の記述方法があいまいだったり、特にクラップスやポーカーという現在のラスベガスで人気の高いゲームについての記述がいいかげんなので、こ...

鬼に捧げる夜想曲


神津慶次朗
¥ 1,995 通常24時間以内に発送
★★★

鬼に捧げる夜想曲
巷では同時受賞のもう一作のほうが評価が高いようだが、どちらか一方を選べと言われたら私はこちらに点を入れます。これが正賞受賞に値するか?と問われれば正直答えに窮するが、京極風の「長大で、圧倒的な」モノに恋焦がれ、それを目指したであろう若い作者の「やんちゃ」ぶりは新人らしく好感が持てるし、結果は力及ばずといったところだが、最近の鮎川賞の中では面白いほうだった。良くも悪くも「年齢」が評価の際の最大要因になってしまうのがツライところだが、じっくり時間をかけて精進してほしいと思います。鮎川賞の受賞作です。横溝正史の雰囲気をもった作品で、島・伝承・因習といった要素ももれなく含まれています。そのような味わいを求める方には適した本でしょうか。内容は文末の選評にあるとおり、若さで押し切った感あり。これからの作品に期待して☆☆☆としました。

蝶狩り


五條瑛
¥ 1,890 通常24時間以内に発送
★★★★

蝶狩り
冬に来た依頼人の続編となる作品です。前作を読まなくても、楽しめるようにはなっています。失踪事件をきっかけに展開します。内容としてはおもしろい。が、結局謎は謎のまま。終わり方も「えっここで終わっていいのか」という感じです。五條作品らしいといえば、らしいです。傍若無人な王子檜林よりも空っぽのキリエよりもしがない調査員の桜庭さんのその後が非常に気にかかる作品でした。続編がでれば、もやもやも解消されるかもしれませんが・・・。

語り女たち


北村薫
¥ 1,680 通常3〜5週間以内に発送
★★★★

語り女たち
文章には音も匂いも色も美醜もないが、音を感じ、匂いを感じ、美しいと思わせるそんな言葉に出会うことが本当にまれにある。 海辺の街に小部屋を借りて、潮騒の音の届く窓辺に横になって訪れた女性の物語を聴く……そんな現実と虚構の狭間にある薄い世界で、17人の女性の物語を聴くことができます。 一つ一つの物語は違った色があり、香りのあるもので、読んでいて色々と考えて(感じて)しまいます。 一編の長さはかなり短く、女性が物語を語る形式なので読んでいて疲れません。 所々に入る挿し絵も美しく、物語のタイトルはちょっとトーンが落としてあるなど装丁も含めて実に「美しい」作品です。 北村薫さんの作品は「スキップ」のような長編作品も良いのですが、こういった短編にもキラリと光る美しさがあります。北村薫著書の作品。 雑誌等で掲載されていたものをまとめたものです。 ある男性のもとに女性たちが語りにくるという話ですが、 女性たちの話は全て独立した話ですのでオムニバス形式に近いです。 一気に読んでもよいですし少しづつ読むのもよいです。 どれが一番かというよりも全ての話に特徴があって引き込まれます。 見た...

警視庁鑑識課 鎮静剤


北林優
¥ 1,995¥ 418
★★★★★

警視庁鑑識課 鎮静剤
北林優は、進化途上の作家のようだ。前作のミッドナイトブルーも読みごたえがあったが、本作品は前作をしのぐ面白さである。微物から犯罪を暴き出す手法は見事なものであり、その知識の深さと正確さに舌をまく。唯の苦しい立場での活躍には思わずエールを送りたくなった。次作がさらに待ち遠しい。市川橋刺殺事件、大人のどうしょうもない愛憎。事件に巻き込まれる浩志と梨絵、影を引きずりながらひっそりと生きようとするも関係が次第に明らかになる彼らを取り巻く大人たちの事件。背負っている人生。事件を取り巻く人間模様。必死に解明しようと奔走する鑑識の松原唯。がんばれ唯!。いつもながら、微量の証拠から犯人に迫っていく過程が大変面白い。登場人物の、孤独な魂が惹かれ合いながらも引き起こされる悲劇は胸が痛く、切ない。オヤジのいやがらせにも負けず、愛する人を亡くした心の隙間を埋めるように懸命に捜査を続ける主人公の唯の姿はいじらしく、同時にハラハラもさせられる。シリーズ物は主人公の成長をみるのが楽しみだが、これからも、唯には様々な事件に立ち向っていって欲しい。ある人に必要で、ある人にとっては過度の依存で、またある人にとっては未知...

恋愛函数


北川歩実
¥ 1,890 通常3〜5週間以内に発送
★★★

恋愛函数
導入部は面白く読み始められたのだが、途中から複数の登場人物から複数の登場人物への これでもかというほどの「誤解」の嵐が吹き荒れます。 あっちへ行っても誤解、こっちへ行っても誤解、です。非常にややこしい。 うんざり感に耐性がある人にだけお勧めです。 相性占いというのは昔からある。いいものであれば信じればいいし、そうでなければ忘れればいい。結婚相談所で相性を見るためにそういうプログラムを使う。それもいいだろう。しかし、それがエスカレートしすぎるとどうなるのか。結婚相談サービスの「売り」がGP値といわれるプログラムだった。ところが、それで出てきた相性が非常にいいはずのカップルにトラブルが起きた。殺人事件が発生したのだ。そして、作家の貫井は、一連の事件にまきこまれていく・・・「恋愛函数」というのは、このGP値のことだ。グラフィック・フェロモン。 あるパターンに対して反応する人間の本能。それがお互いに一致するときに、相性が上がる、という説明がされる。そのGPが高いカップルに連続して事件がおき、それぞれ関係者の行動が錯綜していく。それにより、真相がなかなか明らかにならない。じっくり読みこんで、関...